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この度縁あって、同誌に掲載されている神田神保町のまちあるき地図の企画・制作を担当させて頂きました。
第二号のテーマは『まちと○○とわたし』です。編集長・尾内志帆さんが切り取った『今』がとてもリアルに刻まれています。
都内各所や学校等に設置されていますので、見かけました方、ぜひお手に取ってみて下さい。
そして手に取った方は『○○』の部分にご自身が興味ある分野に関することなど、自由に言葉を当てはめて頂くと、まちとの距離がぐっと縮まるのではないかと思っています。
また事務局では設置して下さる団体・施設等、広く募集しています。ご興味のあります方やGSデザイン会議の活動に賛同して頂ける方、ぜひ事務局まで連絡下さい。
今回、まちあるき地図を作成するにあたり、自身が代表を務めている素材色彩研究会MATECOにて『測色ワークショップ』を実施し、そのリサーチの結果を盛り込み、素材と色を頼りにまちを歩く、という試みを行いました。
定員12名のところ、大変多くの方にご要望頂き、当日は20余名・2班に分かれてのリサーチとなりました。実施した測色のより詳細なまとめは、MATECOレポートして編集し近日中に公開する予定です。
色のリサーチは調和やバランスに対するリテラシーの向上を図るための、とても良い訓練です。 |
素材や色のリサーチは環境色彩デザインに欠くことのできない、ベーシックでありながら毎回様々な発見のある作業です。
普段何気なく歩いているまちも、素材と色という切り口が加わると、それまであまり意識されなかった時間が気になりだす、と参加してくれた学生が言っていたことが印象に残っています。
先日、環境色彩調査には何の新しさもない・面白くもない、とある土木の専門家に言われ、そのことについてずっと考え続けています。新しい手法ではないことは自覚しているつもりですが、参加者の多くが時間を忘れるほど夢中になりマテリアルを凝視する姿からは、ミクロな視点が教えてくれる素材が醸し出す雰囲気や目に見えない時間というスケールを、知ることができたのではないかと感じています。
新しい視点の発見を、創造に生かすために。そうした微細なもの・ことの良さを、大きなスケールに置き換えて双方を行き来することは、MATECOの課題の一つでもあります。
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