前回、多色を使って調和を形成するための基本的な考え方についてまとめましたが、その中で
規模が大きくなればなるほど、全て白で、というわけには行かなくなるでしょう(…絶対にあり得ない、とは言い切れませんが)。
と書いたところで、白で揃っているまちがあったなあ、ということに気がつきました。
横浜のみなとみらい21地区です。実際に測色をした結果も併せて『CLIMATレポート』にまとめてあります。
ご参考まで。
全体として白さを感じるまちですが、様々な素材やテクスチャーにより、アイレベルでは適度な変化が感じられます。特徴ある形態を持つ建築物が建ち並んでいることも、ともすると単調になりがちな白の印象を緩和している要因のひとつであると思います。
規模や形態、高さの統一、素材や色の統一。現代のまちなみ形成においては、何かを一定の範囲や幅の中に納めることで連続性や一体感を形成する、ということが必要だと思っています。まるで同じにする、ということではもちろんなく、ある幅のなか、で充分です。
それを実証するために、様々なまちや地域で色を測る、というサーベイを行っています。この手法を広く知って頂き、どのようなまちにも必ず色彩の構造がある、ということを様々な計画に役立てて頂きたいと考えています。
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